人は前世の業因により、神から与えられた一定の環境の中に生まれます。
そして各々因縁ある特殊の人達と、交渉を持ちつつ生活し、その処で、特殊の影響を受け、教育を受けて成長し、社会へ出て行くのでありますが、それとても、依然として、その人特有の環境で生活し、その処が、その人の魂の成長する場なのであります。
つまり、学園なのであります。
その場で最善の努力をし、愛を行じ智恵を注ぎ、自分に与えられた環境を、心から有難いと思う時、必ずその事に付いて成功するものであります。
その時は最早この事に付いて、自分の魂は、卒業したのでありますから、次なる良き環境の学園が、かまえて待っているわけであります。
そしてまた、その場を喜び、全力を尽くせば又、次なる第三の良き場が、与えられます。一足飛びに、小学から大学へ進学は出来ません。
(上巻260頁、昭和47年、Copyright © 2004 公益財団法人日本心霊科学協会)