吉田綾霊談集(45)

吉田綾霊談集

智目行足道にかなう時、それは大いなる和となる。直観思惟しい行為が何のズレも無く行い得る人をこそ、真の心霊学徒と申されましょう。


一家、会社、その他、人の集まる所いずこも、各々の心情に和がなければ、遂には亡びるでありましょう。
より大いなる和に進む所には、大きな仕事が出来、栄え行くものです。

人を踏み台にし、目上の機嫌取りに忙しい人の家は、耳、口を患う流れを子孫に残します。
この世は一人では何も出来ません。俺が俺がと、力んでみても……。


和については、玉廉ぎょくれん不断(玉簾とは滝)と言う言葉があります。滝は一条の連続した水滴の様に見えるが、実は、断続した水滴があちこちから集まって、和の連続不断(離れぬ)となり、瀑流となるのであります。


由来、戦いを好む者は亡び、戦うあたわざる弱き者も亦亡びる。徳と力こそ真に永久に生きて、完全に他を利導し得るものなのであります。
(上巻374頁、昭和51年、Copyright © 2004 公益財団法人日本心霊科学協会)

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