吉田綾霊談集(59)

吉田綾霊談集

れい水の交わり
醴は甘酒でありまして、一宿にして成る者なり、濃厚なれども飽きやすし。君子の交わりは水の如く淡けれども、久しく変わる事なきに喩えます。即ち、


君子之交淡若水 小人之交甘若


近所隣り余り女同士親しく、一日中行き来して居りますと必ず何か不足が出て、ついに争う事にもなりがちなものです。


相手の立場になって一つの垣根おかさず、親切に交わる事が長く親しくおつき合い出来る様です。人間十善の者はこの世に居りません。なくて七くせ、あって四十八くせとか申します。心すべきだと思います。
(上巻164頁、昭和44年、Copyright © 2004 公益財団法人日本心霊科学協会

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