神仏の慈愛は、人間の想像以上のもので、衆生を生かし育て、現象界をこの世ながらの極楽浄土になさんと常に働きかけておられます。
併し神仏のもたれる波動を直接うけたら、おそらくうかがい知れぬ強力な光と熱と振動によって、人間の体は、木端微塵に砕け散る事になりましょう。
そこで、神仏と人間との中間霊として、霊波の調節を計られ、境地の高い守護霊、指導霊を与えられて居るのであります。
従って、神仏の慈愛を受けられず、苦難の途のみたどる人は、守護の霊の慈愛をさえぎる、電気で申しますと、自分自身が絶縁体を作って苦労していると同様であります。
すなおな人は、神仏の理念を静かに通す事になりますし、理屈ばかり言っている人は、絶縁体をがっちり作って、苦労する事になります。
(上巻177頁、昭和44年、Copyright © 2004 公益財団法人日本心霊科学協会)