5月石川勇一「初期仏教と心理臨床の視点からみる霊との関わり方」

奥アマゾンのシャーマニズムや、タイの上座部仏教の短期出家修行において、諸々の霊と遭遇したり、憑依されたり、脱魂して異界を旅する経験がありますた（拙著『修行の心理学』『ブッダの瞑想修行』等参照）。実人生においても、身内の死を鮮明な夢で予知をしたり、死後も交流がつづいたことがありました（共著『心理臨床における「あの世」のゆくえ』参照）。心理臨床においても、被援助者が霊障に苦しめられていたり、それを治療者が夢や身体感覚で察知することがあります。これらの経験を踏まえ、諸処霊とどのように関わるべきか、霊との関係に悩む者にどのようにアプローチするべきか、初期仏教および心理臨床の視点から考えてみます。

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